前回までのあらすじ: れっつらさんは、お見合いした彼女とお付き合いすることになりました。 女の子とお付き合い出来たのは、これが初めてでした。 れっつらさんが、彼女と付き合うにあたって貫こうと思っていた作戦が、ただ一つありました。 それは『何でもバカ正直に話すこと』。 彼女に対する気持ちも、疑問も、 自分の持っている不安も、まだ決まっていない気持ちすらも、 思っていることは全部筒抜けに見えてしまうくらいバラしてみようという作戦です。 追い込まれても居ないのに、いきなり背水の陣です。 れっつらさんは昔から、背中で語ろうとしては失敗し、格好つけようとしては失敗し、 失敗してばかりの恋をしてきました。 それが、その作戦に繋がっていたのかもしれません。 それに、れっつらさんの彼女も、れっつらさんと同い年。 変に気を使って長引かせるより、早めにOKかNGかの二択にしてしまったほうが、 自分にも彼女にも良いと思ったのです。 れっつらさんはお付き合いの中で、今まで全くモテなかったことや、ゲーム好きであること、 彼女に甘えて貰って良いことや、むしろ自分が甘えたいことなど、様々な言葉を吐いていきました。 お酒を飲むと弱気になる人なので、過去イロイロとしんどかったことも彼女に漏らして行きました。 彼女はマイペースで、余計なコトは特に気にしないタイプのようでした。 それに元々サッパリした性格で、特に甘えも甘えさせたりもしませんでしたが、れっつらさんはとても幸せでした。 交際を始めて二ヶ月が過ぎた頃。 れっつらさんは彼女に、もうプロポーズの言葉を投げつけてしまっていました。 理由は色々有ったのですが、 一番の理由は『結婚を意識し過ぎて、もう結婚することを前提でしか話が出来なくなってしまったから』でした。 心では決めていたものの、言った本人もビックリのハイスピードな展開でした。 言われた彼女もビックリした様子でしたが、その頃には彼のキャラを把握出来ていたのもあり、すぐにOKが貰えました。 れっつらさんはその返事に、プロポーズした本人であるにも関わらず、物凄く驚いたのでした。 れっつらさんの『モテなかった呪縛』は、プロポーズが成立してもなお、彼を縛り付けていました。 彼がそれに気づくのは、もう少し先のことになります。 次回で締めれるのかな〜?