第11回盛カル対戦会予選・準決勝 及び おんたまトーナメント-漆- にて使用。

　ディナール山脈は戦闘・踏みが発生しやすい不安定な西エリアと無属性土地が多く比較的安定している東エリアと言う、エリアごとで特性が大きく異なる特異なマップです。したがってどちらのエリアを中心に展開していくかによってブック構成は大きく変わってくることでしょう。

　このブックは東エリアで展開するように設計しました。即時・サクヤを多用しラントラ速攻を仕掛けましょう。ラントラ型にグリマル２・ランプロ２と少々矛盾している様に見えますが、これは戦闘ブックに入っているであろうパラライザーやイントルードを意識した構成です。又２エリアのマップではトレードがかなり脅威になりますしね。

　しかしマップ特性上、どれだけ東エリアで優位に事を進めていても、西エリアでの第三者間による踏み等の突発事故によって勝ちきれないケースは発生します。これに対抗するためにサブサイドを３枚投入。枚数が多いのでレベル４程度なら気軽に打ち込んで構いません。サプレ被害を考えるとレベルダウンをサブサイド一種にすることに少し不安がありますが、西エリアのランプロ付高額地を作られると踏みが多発する可能性があるので、あえてこの構成にしています。
　また事故回避の変化球も用意しました。それがこのブックのコンセプト「リード＋スリープ」です。高額地踏み対策にスリープと言うのは基本的なものですが、更にそこにリードを組み合わせることによって、第三者間の踏みも防ぐことが出来ます。状況が揃っているなら、回避できる高額地でもあえて踏んでスリープを掛けに行くのも一つの手です。

　カルドでは第三者間の通行料のやりとり等、突発的な事故により不本意な敗戦を喫することが多々あります。しかしそのような事故を発生させない場を作り出すのも浪漫の一つではないでしょうか。