脱力系プログラマれっつらの送る、『ヒマが出来たら』的日記サイト。
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2002年04月18日(木):れっつら、ボクシングを見に行くのまき 日記
「戦う男は、格好良いー!!!!」
こんばんは。れっつらです。

今日は僕、会社が終わったあと
実はプロボクサーだったゼミの友達を応援しに、後楽園ホールに行ってきたんですよ。
そしたら、凄くて、凄くて、本当に凄くて。
凄いとしか言えない自分が情けなくなるくらい、本当に凄くて。


僕が今日応援しに行ったボクサーは、 学校では授業中に寝たり、卒論に遅れたり、腰が低かったり、 どちらかと言うとだらしない、控えめな印象の人でした。 卒業式の帰り、 「これ買ってくれませんか?」「僕もここに出るんですよ」とチケットを見せられたときは 正直無茶苦茶驚きましたし。
僕が後楽園ホールに着いたとき、そこでは2回戦が始まっていました。 応援する友達が出る試合は、7回戦です。 僕は、入り口で貰ったチラシを見てみました。 …僕の応援する友達は、3戦1勝2敗。 相手は、5戦2勝1KO3敗。 …正直言うと、このとき僕は彼の試合について 「たぶん、負けるんじゃないのかな。」「器用にやるだけなんじゃないのかな。」と 考えてしまっていました。 「彼はおとなしめの人だし、学校に通いながらボクシングやってたんだもんな。 負けても、しょうがないよ。」 なんてことまで、考えてしまっていました。 今まで僕の中では、彼はそういう人だったんだから。 しかし、試合の前彼が登場したとき、僕は大きな驚きと共に、 自分の思っていたことがいかに浅はかだったかを、思い知らされたのでした。
彼のあんなに鋭い目は、未だかつて見たことがありませんでした。 彼は明らかに、相手を倒し勝つために、ここに来ていました。
試合開始のゴングが鳴りました。 それと同時に、果敢に向かっていき、パンチを連打する彼。 相手は連打を受けながら、がむしゃらに拳を振り回します。 しかし、彼はそれらを巧みにかわし、いなしていきます。 クリーンヒットは、何度有ったことでしょう。 彼が、相手の顔面に深々と拳を突き刺す度に、 僕と、学校の同級生たちは、大きな歓声をあげました。 (行ってみたら、知っている人知らない人合わせて、20人以上の応援団になっていました) 後ろの席に座っている、玄人らしきオジサンが言いました。 「青(コーナー)の兄ちゃん、強いじゃねえか。 友達なら、もっと大きな声で応援しなきゃダメだ!!」 「上半身を上げるな!!」「ワンツーワンツー!!」 そんな声の中で、彼は精一杯戦い、 そして見事、勝利を奪うことができました。 判定勝ちでしたけど、いつTKO勝ちになってもおかしくないような試合でした。 僕は、2回戦からずっと、いろいろな人の戦いを見てきたのですが、 彼のように立派に攻めていく人は、ほとんどと言って良い程居ませんでした。
試合が終わってしばらくして、彼は普段着の姿で皆の前に現れました。 片耳は腫れていたけど他が全く無傷なのは、彼の強さの証なのでしょうか。 「皆、来てくれて、本当にありがとうー。」「勝てて良かったよー。」などと語る彼の雰囲気は、 以前学校に居た頃と同じものに戻っていました。 でも、実は僕達、こんな心配をしていたんですよ。 「試合のままの彼で来られたら、僕達どうしようか?」って。 余りにも普通だったんで、拍子抜けしちゃいましたけど。
今日は、本当に素晴らしい日でした。 そして僕は、次の試合も絶対に見に行くことを約束したのでした。 つづく。